アレクサンダー・テクニークのお話 その4

続き

時間がかかるのはなんとなくわかる。でも、仲間が必要とはどういうことか。

と思われましたね。

僕が学んだBodyChanceの教師養成コースはグループレッスンが大半で、個人レッスンを受けるためには、追加でお金がかかりました。

個人レッスンでは、確かに大いに学ぶところがあるのですが、なかなか自分の変化に気づくことができません。

一方でグループレッスンでは、メンバーの多くが変化に対してそれなりのリアクションをしてくれて、後付けでも変化を認めることができます。そして、自分が他メンバーの変化を観察する目も育ってきます。

他人に対しても自分に対しても、観察することを学べたのは何といってもグループレッスンの場でした。そしてそこには、いつも教師になるという共通の目標をもった仲間がいたのです。

アレクサンダー・テクニークのお話 その3

「アレクサンダー・テクニークをしっかりと使ったのにやっぱり失敗しちゃったじゃないか!」とおっしゃる人もいます。さて、これは本当でしょうか。

アレクサンダー・テクニーク〜使おうと意識しても、その動きをする直前ギリギリに、今まで自分を動かしていた習慣が出てしまう。この強い(そして一時はとても役に立ってくれた)習慣と決別するためには、新しいプランが根付かなければなりません。

残念ながら、このメソッドは即効薬ではありません。ゆっくりじっくりと時間をかけて習慣を書き換えていく作業を、粛々とこなさなければなりません。

「練習」とは本来こういうことではないか、と考えています。できないことをできるようにするのではなく、できなくさせている習慣をできる習慣に変えていく。

アレクサンダー・テクニークの教え方は、前回お話ししたように、人によって違います。

そして、僕が大事にしたいことは以下の二つです。

① 「頭と脊椎の関係性にお願いして、◯◯(やりたいこと)をする」←これを動きの際にはいつでも(!)意識する。

② 何が起きたかを、客観的に観察する。

この二つを現実的に実行できるようになるためのトレーニングには、時間(人によってかかる時間はまちまちです)と仲間(仲がいい必要はありません^_^;)が必要です。

つづく…..

アレクサンダー・テクニークのお話 その2

アレクサンダー・テクニークは説明が難しい、とよくいわれます。また人によっていうことが違うとも。確かにその通りかと思います。僕もそのことによって戸惑いを感じたこともありました。

僕が学んだBody Chanceというアレクサンダー・テクニーク教師養成学校では、2,30年の経験を持つ数多くの外国人教師から学ぶ機会が多く、それぞれがかなり違ったアプローチで我々トレーニー(この学校の生徒のことです)を大いに惑わせてくれました。

この大きな戸惑いは、実は自分自身の言葉でアレクサンダー・テクニークを説明し、レッスンができるためにとても必要なことでした。トレーニーは、それぞれの教師から頂いたエッセンスを困惑とともに受け入れながら、自分だけのオリジナルストーリーを頭の中でじっくりと書き上げます。

そしてまた一つ、新しいアレクサンダー・テクニーク・メソッドができあがります。

櫻樹祭で出会った女の子に教えられたこと

上野学園大学の学園祭「櫻樹祭」が終わりました。

サークル「アレクサンダー・テクニーク研究会」の模擬店「特別ワンコインレッスン」には、予想をはるかに超える方がお越し下さり、開店前から閉店後まで、教師は休みを取る間もないほどの盛況ぶり。お越し下さった方々に感謝申し上げます。

最年少は小学校2年生の女の子。もみじほどの大きさの手で、とても見事にピアノ演奏を披露してくれました。本人も演奏後は満足した様子。

僕もとても感動しました。そのことをこの女の子にも伝え、笑顔がこぼれます。ところが、この新米アレクサンダー・テクニーク教師は、フォルテの表現を出したい時に、少しばかり首をすくめることに目が釘付けになっていました。「もしかしたら、もっといい演奏ができるかもしれないよ。」とアドヴァイス。そのアドヴァイスを活かして再び演奏してもらったら、確かにより表現の幅が広がったように聞こえました。

お母さんも「よく先生から姿勢のことは注意されるんです。」と、アレクサンダー・テクニークに満足してくれました。的確なアドヴァイスができたと思い込んだこの新米教師は、女の子の笑顔が消えていたことに気づくのに、少しばかり時間がかかりました。

「この子には自分のやることを選択する権利がある。」そのことに思いが至った時には既に遅し。慌てて「自分のやりたいことは自分で決めることができるんだよ」と声をかけたり、「お父さんお母さんは、このことを決して強要しないでくださいね」とお願いしたりしましたが…

アレクサンダー・テクニークは、決して正しいことを見つけることではありません。当然、間違っていることを指摘することでもありません。あくまでも自分の望みを自分が選択したやり方で喜びを持ってやる、そんなメソッドだと僕は考えています。今回のことは、僕にとって忘れられない経験となりそうです。そのことを教えてくれた女の子に感謝します。

アレクサンダー・テクニークのお話その1 僕の先生はバジル

そもそもこのブログを立ち上げたのは、僕が考えるアクレサンダー・テクニークについて、じっくりとお話したくなったから。

みなさんは、「アレクサンダー・テクニーク」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか。

ここ2,3年、僕の先生バジル・クリッツアーさんの並々ならぬ熱意からくる活動によって、飛躍的にこのメソッドの存在が広く知れ渡ることとなりました。僕の通っている音大でも、この言葉を聞いたことがない学生はほとんどいません。

そして、今まで苦しみや痛みを持って楽器を演奏していた人たちの多くが、彼によって救われたのはまぎれも無い事実です。

その多くは中高、音大生といった若い世代の人たちでした。というのも、バジルさん自身、若い時に楽器演奏をすることに、大きな苦痛を伴っていたからなのです。自分が経験したことと同じような苦痛を、もうこれ以上若い人たちに被ってもらいたくない、という大きな熱意があったからです。

僕たちが、バジルさんから直接教えを受ける際に、このことについて何度も何度も熱く語られました。ですから僕たちの多くも、この状況について必然と深く考えるようになりました。

彼のブログを読んでみてください。まずは「ビジョンとミッション」から読むことをオススメします。http://basilkritzer.jp/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96/%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%AE%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

櫻樹祭2日目は…

僕が所属しているもう一つのサークル「下谷楽派(作曲・編曲・即興サークル)」のコンサートは、11/5 10:00- 上野学園大学第1リハーサル室(オーケストラスタジオ)にて。

学生が作曲、編曲した曲を、若いみんなで演奏します。

上野学園の学園祭で特別レッスンが受けられる!

僕が通っている上野学園大学の学園祭「櫻樹祭」がこの週末、11/4,5に開催されます。

今年サークルとして学内に「アレクサンダー・テクニーク研究会」を立ち上げました。

そしてそして!サークルの模擬店(!)として、ワンコイン(500円)特別レッスンを行います!  *11/4のみ 11:00~17:00

教師陣は、僕が通ったボディ・チャンス(アレクサンダー・テクニーク教師養成学校)の同期の皆さんです。

普段から、「練習でできることが本番で上手くいかない」とか「難しいところでついつい力が入ってしまう」とか「演奏を続けると痛みが出る」とか、何かにつけて、「疲れる、辛い、苦しい」と思いながらも頑張っている学生を多く見かけます。

そんな人のためにお役に立てばと思いこのレッスンをやることとしました。

学園祭ですから、学内学外問わず、どなた様でも受けられます。「アレクサンダー・テクニークって最近時々耳にするけど一体なんなの?」と思われてる方!ぜひこの機会にお越しください。

教師陣の詳細はこちら

【ワンコイン】楽器別アレクサンダー・テクニークレッスン【特別講座】

あいホールアニバーサリー

平成29年10月28日(土)

浜松市幸にある浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター(長いので通称「あいホール」とみんなはよびます)のリニューアル4周年記念イベントにて、アレクサンダー・テクニークのお話とオーボエ、マリンバ、ピアノの演奏を行いました。

終了後、66歳になられる方(フルート歴10年とのこと)がお越しになって「とにかく上手くなりたいんだ。どうすればいいか教えてくれ!」と熱く声をかけていただきました。

僕自身、やりたいことをやるのに年齢は関係ない、と自分に言い聞かせてオーボエの練習に励んでいますが、その経験をこのような方と共有できれば、と思い講座を開いています。この出会い、大切にしたいと思います。

*添付は当日の様子と演奏ダイジェスト