櫻樹祭で出会った女の子に教えられたこと

上野学園大学の学園祭「櫻樹祭」が終わりました。

サークル「アレクサンダー・テクニーク研究会」の模擬店「特別ワンコインレッスン」には、予想をはるかに超える方がお越し下さり、開店前から閉店後まで、教師は休みを取る間もないほどの盛況ぶり。お越し下さった方々に感謝申し上げます。

最年少は小学校2年生の女の子。もみじほどの大きさの手で、とても見事にピアノ演奏を披露してくれました。本人も演奏後は満足した様子。

僕もとても感動しました。そのことをこの女の子にも伝え、笑顔がこぼれます。ところが、この新米アレクサンダー・テクニーク教師は、フォルテの表現を出したい時に、少しばかり首をすくめることに目が釘付けになっていました。「もしかしたら、もっといい演奏ができるかもしれないよ。」とアドヴァイス。そのアドヴァイスを活かして再び演奏してもらったら、確かにより表現の幅が広がったように聞こえました。

お母さんも「よく先生から姿勢のことは注意されるんです。」と、アレクサンダー・テクニークに満足してくれました。的確なアドヴァイスができたと思い込んだこの新米教師は、女の子の笑顔が消えていたことに気づくのに、少しばかり時間がかかりました。

「この子には自分のやることを選択する権利がある。」そのことに思いが至った時には既に遅し。慌てて「自分のやりたいことは自分で決めることができるんだよ」と声をかけたり、「お父さんお母さんは、このことを決して強要しないでくださいね」とお願いしたりしましたが…

アレクサンダー・テクニークは、決して正しいことを見つけることではありません。当然、間違っていることを指摘することでもありません。あくまでも自分の望みを自分が選択したやり方で喜びを持ってやる、そんなメソッドだと僕は考えています。今回のことは、僕にとって忘れられない経験となりそうです。そのことを教えてくれた女の子に感謝します。

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